温かくなり、アウトドアも楽しめる季節が始まると同時に、なんだか花が…目が…という人も多いのではないのでしょうか?日本人は沖縄県を除き、2.5人に一人は花粉症と言われています。また、春に有名な花粉症ですが実は1年中何かしらの花粉が飛んでいるんです。この記事では”花粉症”について学んでいきます
花粉症とは
医療的にいう場合、花粉症は季節性アレルギー性鼻炎と言われます。花粉に対してアレルギー症状がでます。
主な症状は以下です
- 鼻水
- 鼻づまり
- くしゃみ
- 目のかゆみ・充血
今はやりのコロナウイルスの症状と似ているものがありますが、発熱や倦怠感を伴いにくいのが特徴です。
花粉症がキツイ人は鼻づまりで酸素が不足し、体がだるくなったり、ぼーっとすることがありますが、そのレベルの人は病院に行って薬をもらってください。我慢しすぎです。
そして、花粉=春と思われがちですが、オールシーズン花粉は飛んでいます。春に花粉症が有名なのは、日本固有のスギ花粉が猛威を振るっているからです。
以下に花粉の年間予定表を貼っておきます
花粉症症状の機序
参考サイト:アレジオン https://www.ssp.co.jp/alesion/hayfever/
医療的な話をしますね。別に症状の出現なんて興味ないという人は飛ばしてください。
まず、体がアレルギー反応を示す時なんですが、金属アレルギー、食物アレルギー、動物アレルギー全て原因となるアレルギー物質(抗原)が体内に入ることで起こります。
この抗原が、マスト細胞の抗体とくっつきます。抗体というのは様々な種類があり、Ige、Iga、白血球、好中球など体の免疫を担っているもののくくりです。ややこしいので、免疫チームの一員とくっついたんだなぁと思ってください。
ここで、くっついた時にアレルギー物質の原因であるヒスタミンを放出します。ヒスタミンの反応で痛み、かゆみ、鼻みずなどが起こります。ヒスタミンとは普段、気管支の収縮、胃酸の分泌など私たちが生きていくうえで必要な働きを担っています。このアレルギー反応もその一つです。
炎症反応のせいで鼻の粘膜が腫れて鼻詰まりが起こります。また、アレルギーの原因を体外へ出そうとするため、くしゃみや鼻水が多くなります。
また、目の充血や痒みも同じです。
ヒスタミンの作用で目の充血や痒みが起こり、体外へ出そうとするため涙が出ます。
以前、ヒスタミンと喘息についてもかいているので気になった方はチェックしてみてください。
喘息ってどんな症状?症状機序、検査、治療、看護について世界一簡単に教えます
簡単にまとめます
- アレルギー物質が体内に侵入し、ヒスタミンが分泌される
- ヒスタミンの働きで、目の充血、涙、かゆみ・鼻水がでる、鼻が詰まる、くしゃみが出る
花粉症対策
花粉症の対策は有名ですよね
- マスク・眼鏡を着ける
- 衣類に着いた花粉を室内に持ち込まないように玄関でコロコロする
- 鼻うがいや目を洗う
- 内服治療をする
なってしまったら治るのが難しいです。体調にもよりますが調子のいいシーズン、悪いシーズンがあります。去年酷かったけど、今年はそんなに…なんてこともザラです。
しっかり食べて、睡眠をとるように心がけるのも花粉症症状を悪化させない方法の一つです。
対花粉症薬の注意点
花粉症の対策として内服があります。しかし、CMを思い出してください。風邪薬と同様に「眠くなる成分は入っていません」とわざわざ最後に付け足していますよね。
そうです。花粉症の対策の薬は副作用に眠くなるのです!
ヒスタミンの働きについて触れましょう。
ヒスタミンは気管支の収縮、胃酸の分泌、そしてヒスタミンは脳を活性化させる働きもあります。どちらかというと体をアグレッシブにすることが多いですね。痛いとか痒いとかも体には刺激です。
アレルギー症状を抑える薬はこのヒスタミンの働きを抑える薬と言い換えられます。
つまり、脳に刺激が行かずぼーっとしたり、眠くなるという事です。
なので、最近では眠くなりにくい薬もどんどん出ています。車の運転や、大事なイベントがある人は眠くなりにくい薬を選びましょう。
私は普段、花粉症や蕁麻疹が出たときはアレジオンを使用しています。
まとめ
花粉症が辛くて、夜も眠れない、集中できないという人は早めに受診しましょう。ほっといても治りませんし、睡眠不足で自律神経が乱れると更に症状が悪化したり、別の不調も出てきます。自分に合った花粉症とのお付き合いをしてみてください
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