
京都アニメーションの放火事件、秋葉原の通り魔事件など多くの命が犠牲になった事件の犯人。なぜ、そのような奇行に走ったのか。というところまでは多くのメディアで取り上げられますが生育環境についてまで考えることはありません。
今日は少し暗い話題になりますが、もしかするとこのような痛ましい事件は私やこの記事を見てくれているあなたが犯人だったかもしれないのです。
最初は怖いもの見たさなどの興味で構いません、皆様の考えるきっかけになればいいなと思います。
今日のラインナップです
犯罪者メンタルを形成する悲惨な生育環境の特徴4つ
①虐待
なぜ虐待は被害が大きくならないと公にならない?虐待を受けた私が教える被虐待者の思考から考える虐待事件が公にならない理由
これは有名かもしれません。大きな事件を起こした犯罪者の中には多いのです。
受刑者の約50%は被虐待者
生まれて初めて自分が所属するコミュニティである家庭。その家庭で理不尽な暴力、罵声、人格否定、存在否定をされるというこです。想像してみてください。
「おかえり」「好きだよ」と言ってもらえる人生を歩んできた人達は、自分の帰る場所があると信頼感を得ることができます。
「○○ちゃん、○○くん」と名前を呼んで抱きしめてもらえた人は人を愛することを自然に行えます
自分は大切にされない、他者を暴力で支配下においても構わない
と思ってしまう環境で育った人が多いということです。子供の頃に刷り込まれるもので、その狂った生活が日常だったと考えると犯罪行為は許されないことですが、被害者だったのかとも思えます。
②貧困

悲しいことですが、貧困による生活困窮で犯罪に走ることが多いです。
貧困家庭だと保護者が仕事に出ていることが多く、保護者とのコミュニケーションをとることが少なくなります。そのため、子供は寂しい気持ちになります。
また、友達の家庭との格差で疎外感やコンプレックスを抱くようになります。
孤独感×疎外感×コンプレックスという負のスパイラルに入ります
③いじめ

学校や職場などのいじめ被害です。個人的にいじめという言葉は嫌いです。そんな甘いものじゃないですよね。自殺者でてるのにって思います。傷害罪、殺人、殺人未遂だと個人的には思っています。
理由もなく、根拠もなく、他人から存在否定をされたらどうでしょうか?
一方的にののしられ、なじられるという生活が続くと考えると苦痛ですよね。
これが家庭であれば虐待と同様です。
他人から理不尽に攻撃されると、自己肯定感や自尊心の欠落に繋がります
虐待の心理と同様です。
自分は大切にされない、他者を暴力で支配下においても構わないという心理になります
④母子家庭・父子家庭などの欠損家庭
片親だと保護者は働きに出なければ子供を養うことができなくなります。
そのため両親揃った家庭に比べて保護者は家を空けることが多いです。非行少年少女でも圧倒的に母子家庭や父子家庭が多いです。
両親揃っている家庭では歩道率が6%、父子家庭が66%。という驚異的なデータが出ています。
日本社会の悪い特徴で、男性の方が仕事の拘束時間や役職に就くことが多く、家庭を犠牲にしなければならないことが多いです。育児休暇や時短出勤なども受けてくれない、制度はあるが利用することができないというところも多いです。
幼少期に保護者が帰ってこない、友達は親とどこかに行った、こんな話をしたという生活ができるのに自分はできない。と思うと寂しく、辛くなりますよね。
孤独感×疎外感×コンプレックスという負のスパイラルに入ります
誤解しないでほしいこと
では、この条件い当てはまる人は犯罪予備軍なのか!?と思わないでください。そのような決めつけ思考の方が危険です。
虐待を受けていようが、母子家庭でバナナがご馳走な生活だろうが私や私の兄弟は犯罪者になっていません。ライフラインを守る仕事や、命を守る仕事をしています。弟は保育士の給与の向上を訴えた作文で新聞に載るほど優しい子です。
寂しかったり、疎外感を感じたり、母子家庭を馬鹿にされたこともありましたが、家族や兄弟、少ないけど良い友達がいてくれたからです。この人たちがいなければ私はもしかしたら他人を傷つけて生きていたかもしれません。
これを読んで美談かよと流したくなりますよね。
でももし、あなたが両親がいて、お金の心配をせずに育ったのなら、寄り添ってあげられる人になってくれたら嬉しです。
家庭環境や経済面は子供にはどうしようもない問題です。いじめも自分で転校手続きなんてできません。
まとめ
- 孤独感×疎外感×コンプレックスという負のスパイラル
- 自分は大切にされない、他者を暴力で支配しても構わない
- という自己肯定感の低さが犯罪行為を起こすきっかけになる
- だれにでもリスクがあり、人を傷つけるのは絶対ダメ
昭和35年版 犯罪白書第一編 http://hakusyo1.moj.go.jp/jp/1/nfm/n_1_2_1_1_2_3.html
コメント