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【警報】ダイエット利用で糖尿病薬を使用する人が急増している!まともな医者なら絶対使わない方法です

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ダイエット
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「楽に痩せたい」多くの女性がダイエットをするときに思う事です。この考えに付け込む悪い人もいます。完全自費購入で糖尿病治療薬を処方したり、オンラインショップで通常の数倍の価格で販売する人が増えています。この薬を使ったダイエットは生命の危機を引き起こす危険な方法です。絶対にやめてください

参考サイト:時事メディカル https://medical.jiji.com/topics/2568

健康な人の血糖コントロール

以前、以下の記事で詳しく書いていますので、簡単に紹介させていただきます

血糖値を意識すれば痩せれるってホント?これを読めば体の痩せやすいメカニズムが分かる!

血糖値は、血液中にあるブドウ糖の値を指します。

①空腹時血糖:10時間以上何も食べない状態で測定したものを空腹時血糖と呼びます

この、空腹時血糖の基準値は、110mg/dl未満であることが望ましいです

食後2時間後血糖

文字とは異なり、正確には、75gのブドウ糖飲んで2時間後に測定するものです。

140mg/dl未満が正常値です

通常、先天的なインスリン分泌障害や、悪い生活習慣によってインスリンがまともに機能しなくなった場合を除き、血糖値が上昇すると、体は一定の血糖値を維持するため、膵臓からインスリンが分泌します。

この、インスリンが、血中にある糖を細胞内に取り込み、必要な時にエネルギーとして使える様に貯蓄してくれます。

内服による血糖コントロール

内服にもいくつか種類があり、作用機序はたくさんありますので、ざっくり説明します。糖尿病内科で働かない限り看護師でもちゃんと把握してる人の方が少ないのでそこまでの専門知識は不要です。飛ばしていただいて構いません。

  • ビグアナイド系:肝臓での糖新生を抑制することで、血糖値を下げる働きをします。
  • SU剤・グリニド薬:膵臓β細胞のKATPというイオンチャネルを阻害することでCaが流入しインスリンを放出する機序を促進します。
  • DPP4阻害薬:普段食事が腸にくると、腸からインクレチン(GLP1, GIP)が産生されインスリン分泌を促進します。このインクレチンはDPP4により分解されるのですが、この分解酵素を阻害することでインクレチンがより作用し、インスリン分泌を促進しやすくする機序が働いています。
  • α-GI(αグルコシダーゼ阻害薬):これは腸管で2糖類がグルコースに分解される際の酵素(αグルコシダーゼ)を阻害することで、グルコースへ分解されることを阻害することで血糖値の上昇を抑える機序です。

簡単に、まとめるとそれぞれの薬がいろんなところに働きかけて、血中の糖(血糖値)を下げます。これは、自分でインスリンが分泌できない、分泌はできるけど少ない人のために使用されます。

余談ですが、高カリウム血症の治療にインスリンが使われることがあります。GI療法と呼ばれるものです。点滴投与ですので内服とは話が変わりますが、インスリンが細胞内に糖を取り込むときに一緒にカリウムを取り込む特性を生かした治療法です。インスリンだけでは血糖値が下がり命の危機にさらされるので、インスリンとグルコース(糖)を同時に投与します。高カリウム血症が怖いのは、血中のカリウムが増えると、心臓の筋肉のチャネルがバグを起こし、心臓が正しく動かなくなります(不整脈主に脈がゆっくりになる徐脈)死に至ることもあります。過去に殺人看護師が使った殺害方法でもあり、大変危険な状態です。

糖尿病については以下の記事に詳しく書いています

【糖尿病ってどんな病気?】現役看護師が教える世界一簡単な病態生理と予防策

ルールー外使用が横行している薬

 ダイエット目的で使用されるのは、GLP―1受容体作動薬という薬です。GLP―1は食事を取ると小腸から分泌されるホルモンの一つで、インスリンの分泌を促し血糖値を下げる作用があります。

この薬には満腹感を得たり食欲を抑えたりする働きもあるため、ダイエット目的で使用されるようになったと考えられています。本来の使用方法は、インスリン分泌が足りないⅡ型糖尿病患者へ使用します。

まともな医者ならダイエット目的に適しているとしても絶対に健康な患者に処方しません。

短期的に見れば、満腹感があり食欲を抑えることができるのでダイエットに適しているかもしれませんが、体は楽な方を選びます。つまり、薬をやめたときに正常なインスリン分泌ができなくなる可能性があります。自分で一生懸命にホルモンを出さなくても薬が勝手に促進してくれるならその機能は失われてしまいます。

このように、正常な糖代謝ができる人に糖尿病治療を投与すると、膵臓、腸などに大きな負担がかかります。

引き起こされる重大な副作用

健康な人がGLP―1受容体作動薬を長期に使用すれば、急性膵炎(すいえん)や腸閉塞、膵臓(すいぞう)がんなどを起こす恐れがあります。

保険適応外でいい薬ありますよ~と提案してくる医者に行くのはやめましょう。また、ネットショップなどで簡単に手に入る時代ですが正規品かもわからない、診察もしていない状態で購入するのは危険です。薬剤性のアレルギーがあった場合や適正量から逸脱すると非常に危険です。

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