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【20代~30代に急増】ストレスが引き起こす若者の物忘れについて学ぼう

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物忘れや認知症は高齢者の問題と思っていませんか?昨今、時代が便利になりただでさえ頭を使うことが減ったことで若い世代でも物忘れが問題になっています。そしてこの認知機能の低下を促進させる原因にストレスがあります

この記事では、若者の認知症についてかいていきます

ストレスとは

と聞くと何を思い浮かべますか?いろんなものがありますよね。

  • 好きでもない奴とのコミュニケーション
  • 過剰な仕事や課題
  • 寒い暑いなどの環境の変化
  • 大切な人の死
  • 人からの嫌がらせ等
  • 介護や育児

大きさに程度はあれど人間生きている以上必ずストレスと一緒に生活しています。

人がストレスを感じることは自然なことです。それに対して、体や心が反応することも何ら不自然なことではありません。

例を挙げるなら

※学校に行きたくなくて、行こうと思うと、お腹が痛くなる

※自分に対して攻撃的な人に会わないように出勤時間をずらす

等です。これは実は私がした回避行動です。わざわざ不快になる必要はないかな。と思っています。

過剰なストレスだと人は体や心を壊してしまいます。

イジメという名の傷害罪によって毎年多くの方が自ら命をたってしまうといのは日本の社会でも問題になっていますよね。ストレスによって追い詰められた人の悲しい最期です。

ストレスを感じることで起こる体の変化

人間がストレスを感じると体にはどのような影響が出るのでしょうか

  • 食欲の変化(過食や拒食)
  • 睡眠障害
  • 体の震え
  • 腹痛、頭痛
  • 下痢、嘔吐
  • めまい。貧血

など、病気のような症状が出ます。

これらの原因は全て”自律神経失調症”と呼ばれるものが原因です。

うつ病と症状と似ているものですが、少し異なります。

うつ病も自律神経の乱れからくるものなので、自律神経失調症からうつ病へ移行することもあります。ややこしいので同じものと認識してもらっても差支えはありません。

この自律神経失調症の原因は、ストレスだけではなく不規則な生活でも起こります。ストレス過剰になると生活も荒みがちになりますのでより一層症状を彦起こしやすくなります。

ストレスが体や精神的に悪影響を与えるのは有名ですよね。専門職でなくても知っていることです。

慢性的なストレスで鬱になった記事は以下からどうぞ

私がうつ病になった理由 頑張りすぎで死にたくならないための心構え 早くに気づけばよかった悪い職場の特徴2つと自分でできる環境作り

鬱病で傷病手当金を貰った記事

うつ病看護師の奮闘記②~診断書と傷病手当金の確保について~

こんな人には注意、あなたのストレスを増強させるような人

入院患者のストレスによる変化

これは病院で実際に多くの認知症患者さんに起こる変化です

【例1】

もともと施設で生活していた80歳代のAさん。施設職員さんの申し送りでは、「穏やかで人当たりも良く、認知症の診断はありませんが、物忘れはありますが。年相応レベルです」とありました。

しかし、その時のAさんには大きな2つのストレスがありました。

骨折による痛みと環境の変化です。

人間は年を重ねるほど環境の変化に対して強いストレスを感じ、拒否します。また、新しいことへの需要もしにくくなりますので、ストレス耐性が弱くなります。おじいちゃんやおばあちゃんにスマホ設定して説明しても何回もまた同じこと聞いて来ますよね。1回やったら操作できないですよね。新しいものになじむことが苦手になっているからです。

その日の夕方に、Aさんの変化が起こりました。

「痛い、痛い。ここはどこですか!家に帰らせてください、警察を呼びますよ!」とほんの数時間前まで穏やかに受傷経緯を看護師に話していた人が錯乱していました。安静指示も守れず身体拘束を使うことになりました。

「環境の変化」と「強い痛み」というストレスで脳の認知機能が一時的に低下し、見当識障害が出現したのです。

見当識障害とは、時間、場所、人がわからなくなることを言います。Aさんの場合認知症ではなく、ストレスによる”せん妄”と呼ばれるものが出現しました。

それはAさんが年寄りだからだろ?

とも思った人もいますよね。

次の体験談を見てもらえれば、それは大きな間違いであることがわかると思います。

【例2】

Bさん男性16歳。部活中に足を骨折し全身麻酔で手術からかえって気ました。Aさんは骨折はしていますが健康で、手術前も元気に受け答えをしてくれていました。手術から帰ってきて30分後。麻酔も覚めてきて、周りの景色や自分の周りにある機械(点滴や心電図モニター)を発見しました。突然「うわあああああああ!」と叫び暴れ始めました。「どこや!なんやこれ!」とすごい力で暴れていました。点滴の針でのケガや創部が開く恐れもあるくらい暴れていました。女性看護師5名で押さえますが16歳男性の本気の抵抗には対応できず。男性医師数名で抑えて筋肉注射で鎮静をかけました。次の日Bさんに暴れたことを覚えているか確認すると「覚えていません。すみません」と自分の行動信じられないという反応でした。

手術から帰ってきたBさんのストレスは”全身麻酔”です。

麻酔が体に与える影響を死ぬほど簡単に伝えます健康的な体の機能を薬を使い機械で生かしながら殺します。息を止め、筋肉を緩ませ、消化器の動きを止めます。人間は普段と違う場所にいるだけでストレスの影響を受けると記述しました。全身麻酔が与えるストレスは前者よりも大きいものがあります。また、この年齢だと入院や手術も初めてで緊張や不安なども強かったのも影響したものと考えます。

しかし、入院中であれば一時的な認知機能の低下や混乱状態に陥ることを「せん妄」と呼びます。認知症と症状は似ていますが全く異なります。

ちなみに、この例の話は実際に体験したものです。若者の力には驚かされますね。

せん妄と認知症の違い

せん妄

一時的な記憶障害です。原因は

緊張、不安、不快な刺激(痛み等)、睡眠不足、薬剤(眠剤や麻酔)、電解質バランスの崩れ(血液データで脱水や貧血がある)等があげられます。

可逆的なものなので時間とともにもとに戻ります。

ストレスだけでの認知機能の低下とは異なります。理由はストレスだけではなく、薬剤や体内の電解質バランスなどがあるからです。

あくまで、ストレスで人は普段と違う行動をとってしまうことがあるという例と考えてください。

認知症

の器質的な問題により、記憶をつかさどる部位が委縮してしまうことで起こります。脳は一度萎縮や壊死してしまうと元に戻ることはできません。

そのため、記憶障害や問題行動は時間がたっても全く治りません脳の病気です。むしろ悪化していきます。

非可逆的であり、脳の萎縮という観点で見ると以下で書いていく”ストレスと認知機能の低下”と関連してきます。

ここまでで、ストレスが人間の認知機能に影響を与えることがわかりました。

しかし、これだと例が極端すぎますよね。多くの人にとって入院なんて非日常です。

ここで伝えたいのは

ストレスは人間の認知機能に大きな影響を与えるということです

長期的にストレスにさらされると人間の認知機能にどんな影響がでるのでしょうか?

慢性的なストレスを想像してください

医療人としてのストレスを挙げるなら。

感染対策しないアホのせいで一向にコロナ落ち着かんから仕事減らんし、物資不足やから感染リスク高い状態で仕事せなあかんやん。

ですね。国のトップが国民に自粛を呼び掛けておいて自分らが会食してる国やからか。というやるせない気持ちにもなります。でも戦いますけどね。信じてるぜ日本。という気持ちで。

さて、思いつきましたか?対人ストレス、経済的ストレス、仕事のストレスなんでもいいです。

ストレスホルモン

人間の体ではストレスを感じるとに副腎と言われる腎臓の上にちょこっと乗っかている小さな臓器から”コルチゾール”と呼ばれるホルモンが出ます。このホルモンは、ストレスを感じると分泌量が増えることから別名「ストレスホルモン」と呼ばれています。

一時的に増えるにはとくに問題はありませんが、これが慢性的に続くと

コルチゾールが脳の海馬を委縮させ、認知機能の低下を引き起こす

ということが分かっています。海馬は新しい記憶の保管を担う場所です。新しい記憶を覚えていられないのは認知症の患者の特徴の一つでもあります。例えば、学生の頃の出来事は覚えているのに昨夜のことが思い出せない。など昔のことは覚えているのに、最近のことが覚えられない。というものです。重度の認知症になれば、10秒前の事すら覚えていられなくなります。医療用語でいうならば短期記憶障害といいます。

ではなぜ、新しい記憶だけが影響を受けるのか。それは記憶を保管しておく場所が異なるからです。古い記憶は大脳皮質に保存されます。この部位はコルチゾールの影響を受けにくい部位ですので、古い記憶は障害されることがないのです。

実は、コルチゾールは脳だけではなく、血糖値を上げたり、炎症反応を抑えたり、脂質たんぱく質などの代謝に大きく関与しています。

そのため、コルチゾールの分泌が過剰な状態が常になると体のいたるところでバランスが崩れていきます。

このコルチゾールが乱れると、不眠症や精神病になってしまったり、生活習慣病などの危険性があります。

ストレスホルモン(コルチゾール)が最も増加する時間は「朝」です。

朝起きるときにすっきり起きれる人は少ないですよね。特に仕事や学校がある日は「あーー。行きたくない。休みたい、お布団から出たくない!」となりますよね。コルチゾールがとっても分泌されています

コルチゾールの過剰分泌によって認知機能が低下することが分かりました。

じゃあどうすれば認知機能を下げる原因のコルチゾールを下げれるの!

と思いますよね。では、コルチゾールの分泌を下げる方法はこちら

認知機能低下の予防

適度な運動

特に有酸素運動が効果的です

ジョギング、散歩、サイクリングなどの有酸素運動を行っている人の方が、運動習慣がない人よりもストレスに強いということです。

有酸素運動などの運動習慣があると血糖値や血圧の安定、自律神経の安定、全身の筋肉量の増加と血流が良くなることで代謝がアップし肥満予防になります。それに加えて、運動をすること自体がストレス発散効果あります。

近年、便利になったため体を動かすことが少なくなり、運動習慣がない人も増加しているためストレス耐性も強くはない状態です。まだまだ不便が多かった昭和世代の人たちが「今の子は軟弱!」というのもまぁ一利ありますよね。それをいちいち言うか言わないかはその人の人間力によるけど。

そんな若かりし頃の武勇伝を下に押し付けてくる上司からの圧力やその他たくさんのストレス社会の影響で若年層でも物忘れが多くなっています。

運動習慣は精神病や生活習慣病の予防だけではなく
高齢社会を生きる為に大切な認知機能の維持効果もあります
体と心と認知機能を守るためにも非常に大切です

寿命が延びてきている分、体だけではなく、認知面を気にするのも本当に大切です。

今自分がどこにいて、話をしている人はだれで、今日は何日かが分かるということは、若いうちでは当たり前です。自分が70歳、80歳になったときに良い状態でいれるかは、若いうちの積み重ねである程度決まるといっても過言ではありません。

ストレスについての関連記事はこちらです↓

40%の人がストレスを感じている!ストレス性の吐き気対策ついて

まとめ

  1. ストレスは精神的、肉体的に悪影響を及ぼす
  2. ストレスが原因で自律神経が乱れる(自律神経失調症)
  3. ストレスを感じるとコルチゾールの分泌が多くなる
  4. コルチゾールが慢性的に高いと新しい記憶を保管する海馬を委縮させる
  5. コルチゾールは体のいろんなところで働いている
  6. コルチゾールの過剰分泌の予防には有酸素運動が効果的

参考:100年人生より  https://special.nissay-mirai.jp/jinsei100y/hints/Z1aac 

参考:みんなの介護より https://www.minnanokaigo.com/guide/dementia/prevention/

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