ダイエット / 健康 / 有名疾患 / 生活習慣病

【糖尿病の3大合併症】四肢切断だけじゃない、失明のリスクもある糖尿病について学ぼう

前回は糖尿病について書きました。この記事では、前回の記事で軽く触れた糖尿病の「3大合併症」について書いていきます。血糖値が高いことと失明、四神経障害、腎臓病はどのように関係してくるのか、どうして四肢切断を迫られる人が多いのかについて詳しく書いていきます。イメージがつかない人、看護学生さんは必見です。

前回の記事は→こちら

では、本日のラインナップです

糖尿病性神経症

糖尿病性網膜症

糖尿病性腎症

3大合併症の特徴

糖尿病性神経症

神経細胞写真素材、ロイヤリティフリー神経細胞画像|Depositphotos®


高血糖状態が続いて毛細血管が障害されると血流が悪くなります。そのため神経細胞への血液供給が途絶えてしまいます。

神経は全身に張り巡らされているため糖尿病神経障害の症状は、様々な形で現れます。
手足の神経細胞が侵されることで手や足先足裏の痛み、しびれや感覚の鈍りなどの感覚異常、他にはひどい立ちくらみ、下痢や便秘、勃起障害、排尿障害などの症状があります。

この知覚異常のせいで足の小さな傷や火傷に気づかず放置していると、化膿し、壊疽(えそ)になって足を切断することもあります。

加えて、糖尿病の人は、健康な人に比べて傷が治りにくく、感染しやすいです。

なぜか、

  • 高血糖(通常250mg/dl以上)が続くと、免疫系のなかで重要な役割をしている好中球の働きが弱くなります。⇒ばい菌やウイルスと戦うものが少ない
  • 免疫半のが弱くなる⇒抗体を作る働きが弱くなる

という理由があります。そして、高血糖によって血流が悪くなっているので必要なエネルギーや酸素が供給できず、傷の治り(代謝)が悪くなるのです。

神経障害が、糖尿病の人が足を切ることになる という最たる理由がこれです。

  1. 神経障害が起こるため傷ついても気づかない
  2. 好中球の働きが弱く傷口からのばい菌が侵入しやすい
  3. 抗体が作られる機能も落ちているので入ったばい菌に抗えない
  4. 代謝が落ちているので傷を治すこともできない

というすごい負の連鎖の結果が切断です。脚がなくなるまではいかなくても結構な頻度で足の指が足りない人がいます。

一番ひどかったのは「ダルマ」でした。両足、左手を既に切断していて、右指も3本しか残ってなかったのに、とうとう右腕も切断することになった人は本当に救えないなと思いました。予防できたものを放置するとこうなるんだなとちょっと引きました。

糖尿病性網膜症

毛細血管が張り巡らされている網膜は眼球の硝子体の奥で広がっていて、外から入った光は網膜で焦点を結びます。網膜はフィルムのような役割をしています。
フィルムのような役割をしている網膜の毛細血管が高血糖により損傷して障害されると、視力機能に異常があらわれます。

自覚症状がないために治療せずに放置し進行してしまうと失明に至る糖尿病網膜症は、症状に応じて三つの段階に分類されます。

1.単純網膜症:小さな出血はある。自覚症状なし。白い点が見える程度

2.増殖前網膜症:網膜の血管の一部が梗塞し血流が途切れる部分が生じる段階。網膜の出血や白斑が増えるが自覚症状は少ない

3.増殖網膜症:末期の段階。血流が滞るため網膜に未熟な新生血管ができる。この新生血管が眼底出血や網膜剥離の原因となり視覚障害をおこす。視力低下や視野狭窄の症状が現れる。
視力回復のための手術が必要。※網膜剥離や眼底出血をすると失明リスクあり

糖尿病性腎症

正常な腎臓は血液を濾過して不要な老廃物を尿として排泄します。しかし濾過の役割をしている糸球体の毛細血管が高血糖によって損なわれると、血液の濾過がうまくできなくなります。

状態が悪化して老廃物を尿として排泄する働きを失うと、血圧を下げるための薬物療法やタンパク質の摂取量を制限する食事療法が必要となります。

※腎臓からは血圧を下げるホルモンが分泌されていますが、機能を失った腎臓では血圧のコントロールができなくなります。

※タンパク質は普段尿素として腎臓で老廃物と市して排泄できていますが、腎機能が悪化すると体に不要な尿素がたまっていくことになるので制限しないといけません。

さらに悪化して腎臓機能が極端に低下して血液中に老廃物(尿素、クレアチニンなど)が溜まるようになれば、機械で血液を濾過する人口透析を要することになります。放置していればたまった老廃物が全身に回りほかの臓器にまで悪影響を及ぼします。(尿毒症)
人工透析が必要になる最たる原因は糖尿病腎症です。

ちなみに、透析は自腹なら数百万円する高価な治療です。自己管理不足でなったのに国の医療費を使ってかなり安く治療ができます。薬物性腎臓病や、Ⅰ型糖尿病などどうしようもないものに使ってもらうのは全然いいんですけど、そうじゃないならなんか嫌ですよね。私は嫌です。(笑)

3大合併症の特徴

血糖値が高いと、どうして腎臓、手足の神経、目に影響が出るのでしょうか。糖尿病は、インスリンが働かない、または少ないため、血管内に沢山の糖がある状態のことをです。

糖が血管内にたくさんあるという事はそれだけ濃度が高いので、毛細血管など細い血管に負担がかかります。負担がかかった毛細血管は損傷し血管障害を起こします。腎臓、手足などの末梢、目にはこの毛細血管が沢山あるため、影響を受けやすいのです。

ちなみに、豆知識ですが、栄養価が高い(電解質、ビタミン、糖など)ビーフリードやエルネオパ、イントラリポスなどは細い血管い入れると漏れやすいです。血管に負担がかかりやすいのである程度太い血管に針をキープするか、長期になるまたはもっとカロリーのある点滴をする場合は中心静脈カテーテルをおきます。栄養価が高いと血管外に漏れたときに周りの細胞への負担も大きいからです。

知りたい!糖尿病 https://www.diabetes.co.jp/dac/diabetes/complications

投稿者

red.crow0915@gmail.com

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください