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「10分間に1回」は何の数字?スマホやタブレットが与えるのは情報だけではなくドラッグ的な依存性(前編)

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スマホ脳 (新潮新書) | アンデシュ・ハンセン, 久山 葉子 |本 | 通販 | Amazon

今このブログを見てくれているあなたはきっとPCやタブレット、スマホを使用している方ですよね。

Appleの創設者スティーブ・ジョブズやIT企業のトップは我が子にiPhoneやタブレットは渡さず、使用時間も厳しく制限していたそうです。それはなぜか?電子媒体の悪影響を誰よりも知っていたから…
私たちの生活に必要不可欠になり過ぎたのです。私たちは10分間に1回スマホを確認しているのです。依存症だけではなく、健康や集中力、記銘力、IQ、精神にまで悪影響を与えているとあらゆる機関が警報を鳴らしています。

今日は、先日読み終えた「スマホ脳」という本から得た情報を皆様に共有していこうと思います

ご購入希望の方は以下からどうぞ↓ ↓ ↓

若者のスマホ使用時間

どのくらいだと思いますか?1日合計しても2時間位かな?と思った方ははずれです。正解はその倍の時間。

若者は1日に3~4時間スマホやタブレットを使用している

こんな体験はありませんか?

時間の確認をするだけのつもりが、通知に気づいてついついLINEを開けていた。

勉強中に分からない単語が出てきてGoogleで調べるだけのつもりがTwitterやInstagramに投稿したことの反応を確認していた。

あと15分休憩したら仕事を再開しよう、とYouTubeを見始めたら1時間経っていた。

など、スマホはそうして我々の限られた時間を奪っていきます。本当に魅力的で我々は時間を無駄にしているという感覚すらその時は抱くことなく「ただ、楽しい」という感情だけで指をスクロールしているのです。

日本のスマホ依存率は世界3位です。たった10年そこらで普及したものが私たちの生活に大きく深く根を生やしているのです。

参考:impress https://webtan.impress.co.jp/n/2019/08/08/33584

私も先日、人生で初めてのiPhoneデビューをしました。Appleの創設者が子供たちに規制をさせているというのをこの本で読んで、どういう風に管理しているのだろうと今までandroidユーザーだった私は思っていました。

そう…iPhoneの機能を知るまでは。iPhoneには使用者が一日に何時間iPhoneを操作していたか、何を見ていたかというのが1日と1週間で分かります。例えば、SNSに1時間、YouTubeに2時間、LINEに2時間、ショッピングに30分など細かくジャンルごとにグラフ化してくれます。それだけではなく、持ち上げた回数や、画面を点けた回数まで事細かに教えてくれます。

もし、iPhoneを使っているのにこの機能を使っていない人がいたら、使ってみてください。自分が思っている以上にiPhoneを触っています。

私は自分のiPhone使用時間に少しショックを受けました。2時間くらいと思っていたら平均で3時間、今日は触りすぎたなと思った日は8時間触っていました。

データとして使用時間を出してもらえると自制心や一日何時間までと制止しやすくなるからジョブズはこの機能を付けたのだと思います。

スマホと不眠とうつ病

教育大国で有名なスエーデンの話ですが、2007年ごろから今まででうつ病や、不眠で精神科を訪れる人が増えました。それもかなりの数。

夜に眠れないということで、睡眠薬や抗うつ薬を処方してもらう若者は2000年から今までで8倍になりました。

これって、大人の9人に1人以上が精神科に行って何かしらの治療を受けていることになります。

この異常事態は正解各国で起きています。特にコロナが流行りだしてからは悪化の一途をたどっています。理由は、コミュニケーションをとる機会がSNSやスクリーン越しになり、孤独感が増したことだけではありません。それはまた記載していきますね。

世界保健機関(WHO)はこの事態に

パンデミックに付随にインフォでミックが起きている  

といっています。現代はウイルスと情報が蔓延している状態なのです。

コロナについては以下の2つで紹介しています。

米ファイザー製新型コロナウイルスワクチン投与してもらいました!どんなワクチン?副反応はどう?

コロナ濃厚接触者が答える!濃厚接触者になったらどんな生活になるの?職場は?保健所は?買い物は?


さて、スマホとストレスとうつ病の話に戻りましょう。

ストレスが起こる最も大きな理由は「~かもしれない」という不安

これは、人間特有の考え方です。先を見通せる知能があるからこそなのです。私たちの祖先は畑を耕し、獣を狩ることで生きてきました。

つまり、予想しないと生きてはいけなかったのです。「敵対する族に出会ってしまうかもしれない」「背後に獣が迫ってきているかもしれない」という”今”ではなく”今と未来”を考えなければ生きていけなかったのです。
人類史の大半がそのような生活です。スマホ一つで目の前に食事が届けられるようになったのはここ最近ですもんね。

この、「~かもしれない」という思考の大きな違いは、かもしれないという状況にさらされている時間です。

祖先の時代はストレスとはその場その場の一瞬でした。なぜなら、命を奪われる恐れのある獣との対峙、仲間ではないものからの襲撃など「戦うか、逃げるか」という単純で短時間なものでした。どちらかが目の前からいなくなるまでのほんの少しの時間です。

しかし、現代はどうでしょうか?

「また部長からグチグチ言われるかもしれない。」「プレゼンの資料作成期限が迫ってきているが他にも仕事があり終わらないかもしれない」「家に帰ったら何もしていない旦那がソファに横たわっているかもしれない」など、一瞬とは言えない間ですよね。そう、現代のストレスは数か月、数年、数十年単位のストレスです。

これがなぜ、だめかというのは、ストレスが起こるメカニズムにあります。

HPA系と言われる全有脊椎動物(背骨がある生き物)にある共通のものが関係します。

不安や恐怖を感じるとHから、Pへ、Pからへストレスホルモンと呼ばれる「コルチゾール」を分泌するように指令が出ます。この、コルチゾールにはドーパミンやアドレナリンと似たような働きがあります。

コルチゾールはストレス渦において分泌されます。そう、「逃げるか戦うか」の時です。

そのため血液を筋肉や脳に行かせようと心拍数は上がり、脈も強く打ちます、そして神経を張り詰めさせ、睡眠欲、食欲、性欲を全て後回しにして身を守ろうとするのです。

これに付随して、スマホやタブレットのブルーライトです。これは、睡眠に必要なメラトニンの生成を抑制し、睡眠の質を下げます。その時間なんと3~4時間です。メラトニンは通常日が昇っているうちは生成が抑えられ、日が沈むと生成されます。「体に、眠りなさい」と指令を送る為のホルモンです。

そこで、寝る前にはスマホやタブレットを触るなという有名な話が出てきます。しかし、どうでしょう?

ここで、あの人間特有の思考が邪魔をします。「~かもしれない」

通知音がするたびに「仕事の連絡かもしれない」「恋人からの連絡かもしれない」「投稿した記事に”いいね”が付いたかもしれない」と思い、ついつい画面を見てしまうのです。このついつい画面を見てしまうのはマイナス面の「~かもしれない」という思考だけではありません。

悪魔的な誘惑の原因のもう一つはプラス面の「~かもしれない」が関係しています。後で詳しく書いていきますね。

長期ストレスによるコルチゾール分泌上昇の持続、ブルーライトによるメラトニンの減少で睡眠不良になります。睡眠不良になると、自律神経が乱れ、ホルモンが乱れうつ症状や睡眠障害で精神科に受診する人が増えるという流れです。

実際に私はうつ病の診断を受けて仕事を休んでいた時があります。使用時間は具体的には分かりませんがiPhoneに変えるまでは自分の使用時間を誤認していたため今より長い時間、スマホを触っていました。多分一日に5時間以上。

最初は本当に純粋なストレスだったのかもしれませんが、徐々にブルーライトによる睡眠不足、自律神経の乱れが引き起こされ、負のスパイラルに陥ったのかなと思います…

最近ちょっと眠れないな、気分が落ち込むなという症状がある人は、騙されたと思ってスマホやiPhone、タブレットを触る時間を短くしてみてください。通知を切ったり、寝る1時間前にはすべてのアプリを開けないように設定するなどするだけで触る時間がグッと減ります。

ブルーライトの恐怖

ブルーライトは眠りに深く関係すると述べました。

しかし、睡眠障害を持っている人だけではなく、

ダイエットをしている人にとってもブルーライトは危険な存在なのです。

みなさんは、人生で夜中になにか食べたことはありますか?

家で映画を見ながらペヤングを食べた、ゲームをしながらポテチを食べた、夜中に目が覚めてチーズトーストを作って食べた等。誰しも1回はあると思います。

その時、こう思いませんでしたか?「夜中に食べる方が美味しい」と。夜食癖のある人や、寝る前に何か食べることが習慣になっている人の多くはこの悪魔的気づきから抜け出せない人がほとんどです。

グレリンという単語を聞いたことがありますか?

これは、食欲を増進させ、脂肪を蓄えやすくするホルモンです。ブルーライトの影響で睡眠が遅くなり、グレリンが活発になります。夜中に何か食べたくなるのはこれのせいです。そして、夜中の方がより食べ物が魅力的に思えたり、脂質の多いものに強く惹かれるのはこのためです。

夜中に「あーーーきゅうり食べてぇ」という人より「あーーーから揚げ丼マヨだくで食べてぇ」と思う人の方が圧倒的に多いのはグレリンの性です。

ダイエット中の人はぜひ、寝る1時間前はスマホを見ずに、しっかり寝てください。

SNSを使うほど心がすり減っていく

そんな、バカな!と思いますよね

しかし、アメリカの調査では、Facebook、Twitterの利用者の3分の2が「自己嫌悪」状態だと回答したそうです。また、同様の調査では、若者の70%がInstagramの使用で「自分の容姿に自信を無くした」と答えています。

人間は本能的に、自分の話をするのが好き

人の話を聞いている時と、自分の話をしている時であれば、後者の方が報酬中枢(側坐核)が活発になります。

この、報酬中枢は先に述べた、プラスの「~かもしれない」に繋がります。

期待=「~かもしれない」が大好きな脳

1930年代にネズミにレバーを押すと餌が出る装置を与えました。

この実験では毎回レバーを押せば餌(報酬)が出るパターンと、時々しか餌(報酬)がでないパターンを作りました。

結果は、レバーを押せば必ず餌(報酬)が出るよりも、30%~70%の確立で餌(報酬)が出る方がネズミは熱心にレバーを押しました。

1950年代に同様の実験が今度はサルに行われました。ある音がすればジュースが出るというものです。そして、この時の実験では報酬中枢だけではなく、ドーパミンの動きにも注目していきました。

結果はネズミと同様でした。50%の確立でジュース(報酬)がもらえる方が熱心であったのです。そして、ドーパミンの分泌量も時々報酬を得られる方が量が多く、そして、報酬を得た後よりも、得る前、つまり「報酬が手に入るかもしれない」という所で最高潮になったのです。

この、ドーパミンは「元気にする」という印象が強いものですが、実際は「何に集中させるかを選択させる」ものです。この、サルの場合、「ジュースが出る」ということに最も集中することをさせるように仕向けたのがドーパミンです。

これは、スマホに依存している私たちと似ています。

”ピロン♪”と音がすれば、体中でドーパミンが活発になり「スマホ」に注目させます。そして、そこで「彼からLINEかもしれない」「いいねがついたのかもしれない」と魅力的な報酬が得られるのでは?とあなたを期待させます。そして、画面を見ると、自分が思っていた通りのいい結果だった時脳内麻薬とされるエンドルフィンが活性化されます。このホルモンの働きは「幸せだ」と感じさせてくれるものです。好きな人とキスしたときに出るホルモンですね。

しかし、通知が毎回自分の予想したいい結果なわけないですよね。彼からのLINEだと思えば、上司からの出勤命令だったり、まったく興味のない人からのだったりと期待は裏切られます。

そして、この報酬のある結果とない結果があることにより、私たちはより熱心にスマホに夢中になるのです。

話を先ほどのSNSの話に戻します。先ほど述べた報酬中枢はSNSを多用している人の方が活発だということが、アメリカで行われた若者2000人を対象にした研究で判明しています。

ここで興味深いのが、SNSを利用し、報酬中枢が活発なのに彼らは「孤独感が強く、自分は幸せではない」と答えたということです。SNSをたくさん利用していると、期待⇒報酬ゲット or 期待⇒報酬なし のどちらが多いと思いますか?

答えは後者です。TwitterやInstagramで”思ってたよりいいね!が付かなかった” Instagramの投稿を見て”友達のAは同い年で彼女も、車も、家も持っているのに俺は…” ”かわいく取れた写真でいいね!が付いたけどBの方が可愛くてスタイル良くて、いいねの数も多い”など、人間は無意識に自分と比べて落ち込みます。

人間の脳は楽観的にできておらず、悲観的にできているので、意識せずとも落ち込めるのです。

落ち込んだり疲労を感じても見るのを辞められない。というのは先に述べたスマホやSNSの依存性の高さがあるからです。

そして、SNSがすり減らしてくるのは自尊心や自分個人の幸せ感だけではありません。

SNSが作る”ナルシズム伝染病”

ナルシズムとは、自分を愛したり、自分を性的対象として認めることです。簡単に言うと、自分のことが好きということです。

SNSは基本的に他人をほめるものではなく、自分が認められたいもの、賞賛してほしいものを各々でアップロードしています。その欲求に大きさの違いがあれど根本は「大好きな私のこれを見て!」という欲求です。

先ほど、SNSで自己嫌悪になるって言ってたのに!?と思いますよね。「大好きな私のこれを見て!」という気持ちを他者と比較することで「私って…」となるから自己嫌悪感を感じるのです。

そして、このナルシズムの伝染の恐ろしい所は、人間に本来備わってい”共感性”を低下させます。

共感性の中でも特に、他人への思いやりや(共感的配慮)、個人の価値観を尊重しよう(対人関係の感受性)という2つが大きく低下するのです。

つまり、他人に配慮せず、自己の価値観以外を認められないという、恐ろしく友達にしたくない人間になってしまうリスクが高いのです。

IQの低下や、子供たちへの影響、具体的な解決策については記事を分けて投稿しようと思います。とても長くなるので…

では、ここまでのまとめです

若者は1日に3~4時間スマホやタブレットを使用している

長期ストレスによるコルチゾール分泌上昇の持続、ブルーライトによるメラトニンの減少で睡眠不足
睡眠不良になると、自律神経が乱れ、ホルモンが乱れうつ症状や睡眠障害で精神科に受診する人が増える
ブルーライトでグレリンが活発になり食欲増進、脂肪蓄積しやすくなる=太りやすくなる
人間は期待をしてドーパミンを分泌し、報酬中枢を刺激する
SNS利用者の7割が疲弊、自己嫌悪を抱いている
SNSを使いすぎると思いやりのない友達ができない性格になる


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