
夏が来るとフットネイルをする人も多いのでしょうか?
しかし、足の爪は手の指に比べて巻き爪など、トラブルが多い人が多いです。
特に巻き爪は若い人でも多く、思ったよりも長さを出せない、切りたくても切れないという人は間違った爪の切り方をしているかもしれません。今日は、医療現場でも行われるトラブルのない足の爪の切り方をお伝えします!
足指の爪トラブル
足の爪の切り方に正解不正解があるのはご存じでしょうか?恥ずかしながら私は看護職について2年目で知りました。
年を取るとなぜか巻き爪や、爪が分厚くなる人が多いです。爪が分厚くなるのはココでは触れませんが、巻き爪についてはこの記事では詳しく掘り下げます。
私の職場ですが、ここ1か月3名の患者さんが巻き爪が自身の肉に食い込み、炎症を起こし、医者に処置をしてもらう人が続出しています。
そのうちの一人はⅡ型糖尿病を持っている方で、本人も自覚がないまま巻き爪が肉に食い込み、かなり炎症していました。糖尿病は症状が進むと、神経や知覚症状が出てきて、「痛み」が感じにくくなります。また、傷が治りにくく化膿しやすいので、巻き爪の傷が治らず足が腐って切り落とさないといけない人も過去にいらっしゃいました。
そんな、巻き爪持ちの患者さんに共通していた爪の切り方は以下の3つです
- 足の爪を短く切りすぎている
- 脚の爪を丸く切っている
- 爪の角を落とすような切り方をしている
意外と皆さんしていませんか?靴下に引っかかるからと足の爪を足指とほぼ同じ長さに切ったり、爪の形お手指の爪を切るのと同様に丸みを持たせて切ったり、巻き爪予防のためにと足の指の爪の角をやすりで削ったりする
実はこの行為のすべて”巻き爪”への第一歩なんです。
では、巻き爪の分類を見ていきましょう
1.巻き爪

巻き爪とは、爪の両端が圧迫や圧力で食い込み痛みが出現するものです。
引用:わかこ皮膚科クリニック http://www.wakako-clinic.jp/14580885353147
軽度な食い込み程度であれば自分で爪切りができますが、中程度の食い込み以降は無理に自分でカットするとさらに巻き爪を加速させたり、切らないでいい部分まで切ってしまったりしますので、皮膚科受診をおすすめします。
では、巻き爪の原因はなんでしょうか?
原因は以下の3つです。
①切り過ぎた爪
⇒私たちが歩く時には足の指には体重の数倍の力がかかります。しかし、歩くためには爪にはこの力に抵抗します。深爪の状態では、地面を蹴る時に地面からの力に抵抗できず、指先の柔らかい組織が上に盛り上がります。その時柔らかい組織が爪を押して巻き爪になります。
②合わない靴
⇒ハイヒールなどの足先を圧迫する履物は爪を圧迫します。そのため爪がどんどん食い込んでいきます。満員電車に押し込められている状態ということです。
③外反母趾
⇒外反母趾だと親指がまっすぐ向いていないため、靴で圧迫されることが外反母趾以外の足に比べて多いです。そのため圧を受けやすく周囲の柔らかい組織が盛り上がり巻き爪になります。
2.陥入爪
おおしま皮膚科より引用: https://shibuya-hifuka.jp/syoujou/detail/itami_3.html
これは、巻き爪が悪化し、爪の周りの皮膚が炎症を起こしたものです。爪の周囲に赤い肉芽と呼ばれるものが形成されます。
こうなると化膿し、医者に行かないといけないことになります。爪の一部を切除しなければなりません。(除圧のため)こうなる前に予防しましょう。
では、自分でできる巻き爪ケアのほうほうを教えます
正しい爪の切り方

爪を切るときの注意点3つ
1.入浴後など爪が柔らかくなっている時に切る
⇒爪が固く乾燥していると、爪切りで爪を切ったときに周りの爪が割れることがあります。爪は固いですが皮膚の一部です。その為、お湯で柔らかくした後にオイルやクリームで保湿することで健康な爪を作ることができます。また、切ったときにほかの爪が割れることなく思ったところの爪のみを切ることができます、
爪は肌の一部ですので、保湿で強く健やかな爪を作ることができます。
肌の保湿の重要性については以下の記事を参考ください。
保湿を制する者は美肌を制する!医療現場でも注目の肌のケアを現役看護師が教えます!
2.爪の端から切る
⇒真ん中から切ると上記で記載したように爪が割れて深爪してしまうリスクがあります。そのため、端からゆっくり切っていきましょう。端から切るときには角を落とさないように注意して下さい!私はたまにやってしまいます。
3.爪の先端は親指と同じ長さで四角い形になるように切る
⇒爪を深く切り過ぎると上記で述べたように巻き爪の原因になります。そのため、爪の長さは指の長さと同様にしておきます。
4.爪の角は取らない
⇒爪の角を取ってしまいうとその部分に圧力がかかるので、爪の端は丸くするのではなく、爪全体の形が視覚になるようにしましょう。
余談ですが、医者の話を聞いていると、足の爪を深く切り過ぎたり、誤った方法で手入れをしていて10代でも巻き爪や陥入爪になる人が増えていると言っていました。
高齢になると、爪の肥厚や水虫など爪のトラブルが増えていきます。そのため、1つでもトラブルを減らす爪のケアをしてもらえたらな。と思っております。
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