ピアスを開ける時は失神する等いろんな噂がありますね。今日はそんな噂話から、安全にピアスホールを開ける方法や安定させる方法をお伝えします。私はすべてセルフで開けましたが、ボディピアスはしていません。耳にピアスをする予定のある方や、失敗しないお手入れを知りたい方は参考にしてください

ピアスの怖い噂話の真偽
私は10代の頃にピアスを始めて開けました。その時は中学生か高校生で、幼馴染にお願いして安全ピンでグサッとさしてもらったのを今でも覚えています。その時から今もあるピアスの怖い話の真偽を掘り下げましょう。ちなみに私、看護師資格持ってますので医学的根拠を持っております信じてください。
では、有名なものを3つ紹介しましょう
①ピアスを開けると失明した女の子がいる
結論から申し上げます、嘘です。東洋医療では耳にはたくさんのツボがありますが、視神経(目がものを見たものを脳につなげる神経)は耳を経由していません。
かの有名なゴッホは自分の耳を切り取り思い人にその耳を送ったそうです。しかし、彼が失明した記録はありません。耳を切っても目が見えているのですから、小さな穴ができたところで何の問題もありません。目は見えます。
それに本当に失明するならドンキホーテにあんなにたくさんのピアッサーは置いていませんし、国から取り締まりや医者にしか開けられないとお達しがあるはずです。
②ピアスホールから白い糸のようなものを引っ張ったら失明した
これも、嘘です。この白い糸が視神経であるため引っ張ったり傷つけると失明するという噂があります。上記で述べたように、目には視神経は通っていません。そんなすぐに飛び出す場所に神経はありません。
では、この白い糸のようなものは何なのか?答えは古くなった皮です。
ピアスの着け外しの時にピアスホールはピアスと摩擦をします。古い皮がその時にはがれて、白い糸のように見えるのです。個人差はありますが、白い糸はピアスを開けたことがある人なら1度は見たことがあるのではないでしょうか?
③ピアスを開けた後に倒れた人がいる
これは、本当です。病院では採血をするときに本当に稀に針を刺した瞬間に倒れる人がいます。ピアスも迷走神経反射を起こすことがあります。
それに加えて、強い緊張を感じていると迷走神経反射を起こしやすくなります。先端恐怖症や、ピアッシングの痛み等理由は様々ですが「怖い」という恐怖心で体が緊張するとさらに失神しやすくなります。
そもそもこの迷走神経反射ってなんやねん?ってなりますよね。とても簡潔に書くと
”緊張やストレス、外部からの刺激により血圧低下、脈拍の低下が起こり一時的に脳に行くための血流が少なくなること”です。脳に血が足りなくなると人は意識が飛びます。ヘッドロックかまされて落ちるようなものです。ピアッシングをするときに倒れる人はほとんどいませんが、皆無ではありませんのでご注意ください。
ピアスホールを自分であけるメリット
大きなメリットはやはりコスト面
ピアッサーであれば1000円ほどで穴を開けれて、ファーストピアスもついてきます。
安全ピンであればもっと安く手に入ります。家にあればそれを炙って、耳を氷でキンキンに冷やせば一突きです。
私はトラガス以外すべてを安全ピンで開けました。たまたま運がよくどれも綺麗に真っ直ぐな穴が開きましたが、失敗も多いようですのであまりオススメできません。
https://ranking.rakuten.co.jp/daily/407461/ (楽天市場:ピアッサー)
時間がかからない
病院やピアススタジオに行って開けるとなると、予約をして、その場所に行くために化粧をして着替えて、行って、帰ってとかなり時間を使います。半日作業です。
しかし、家で開けるとなればピアッサーか安全ピンがあればすぐにできます。
ピアスホールを自分で開けることのデメリット
1.迷走神経反射
上記で迷走神経反射反射について書きました。ピアスホールが安定するしないという話以前に、失神するということは意識を失います。そのため、コケるときに手をついたりができません。顔や頭をケガする恐れもあります。
人が意識を失って倒れる時は頭から行くことが多いです。理由は頭が重いからです。
自分でピアスホールを開ける時は洗面台で鏡を見ながら開けるよりも、片付いた部屋で床に座ってピアスを開けるほうが安全です。万が一意識を失ってコケても高さがないのでケガの重症度は軽く済みます。
・感染
ピアスホールといえど安定するまでは”刺し傷”です。
首から上(脳が近い場所)の刺し傷と考えるとちょっと重大な感じがしますよね。
傷なので何もしなければ創部感染のリスクが高まります。特徴は2つあります

・季節
季節によっても感染のリスクは異なります。
夏場であれば食べ物も腐りやすくなる季節であるため、感染症のリスクもほかの季節よりも高くなります。
・汚れ
開けたばかりの時は穴を安定させるためにつけっぱなしにする必要があるため、シャンプーやリンスの洗い残し、皮脂についた汚れなども感染の原因です
多くの場合少し赤くなって痛みが出て、膿が出るくらいで適切な処置をすれば収まります。
しかし、悪化すると耳全体に炎症が広がり、耳を失うこともあるので本当に注意しましょう
少しでも炎症反応が長く続くなと思った時はあきらめて一度穴をふさぐことも良い判断です。また開けれるんですからね。せっかく開けたからと思う気持ちも痛いほど分かりますが、安定しなければ使えない穴なので引き際も大切です。
3.思った場所に開かない、真っ直ぐに刺せない
鏡で場所を見て、消毒もマーキングもしたのになんか違う…となることがあります。
ピアッサーでも安全ピンでも、ニードルでも初心者が開けると、ちぎれそうなほど耳たぶのギリギリに開いてしまったり、ホールが真っ直ぐではなく歪むことがあります。歪んで開いてしまうとピアスが傷口に当たることが多く、ピアスホールが安定するのに時間がかかりますので、化膿するリスクも高くなります。
化膿しかけている、化膿したときの注意
化膿している時やしかかっている時は湯船につかるのは控えましょう。
溜水は汚れ水という言葉があります。バスタブにたまったお湯は雑菌が繁殖しやすく、傷口に入ると化膿を悪化させることがあります。
シャワーで済ませ、綿棒等で余分な水をふき取り消毒してください。
髪の毛が触れるのもあまりよくありません。私たちの髪の毛は思ったよりも汚いです。手術室など、清潔を要する場では髪の毛を束ねていますよね?耳にかけたり、束ねるなどして予防しましょう。
ピアスを開けるなら病院?ピアススタジオ?
https://anotherwedding.jp/archives/72633 another meddingより(大阪のクリニックとピアススタジオの比較)
ピアスは病院で開けると数千円~1万円かかります。軟骨やボディピアスだと1万円ちょっとかかります。
そして、病院でピアスを開ける場合は保険適応外のため、ピアスを開けた後に使用する化膿予防の軟膏代も保険適応外になります。ものによりますが、3000円ほど薬代がかかることもあるそうです。
ピアススタジオもだいたい同じ値段です。
病院の方がアフターケアなどは心強いイメージですが、ピアススタジオのほうが指や脚など開けられる場所が多いです。アフターケアも余程化膿しない限りは問題ありません。
また、軟骨でもトラガスなどはピアッサーだと周りの軟骨を破壊してしまうため、ニードルなどを扱えるところで開けてもらうのがいいでしょう。
それを知ったうえで7月にトラガスをピアッサーで開けてもらいました。今のところ化膿せず、痛みもなく落ち着いてきおります。
まとめ
- ピアスを開けるたときに迷走神経反射で失神することがある
- 適切な処置をしないと感染のリスクがある
- 感染のリスクは季節や汚れで変わる
- 化膿しかかっている
- 感染症状が長引く場合ホールを閉じた方がいい
- 病院でもピアススタジオでも安心
自分でするのに不安がある人は、専門機関で開けてもらうことをお勧めします。また、めんどくさがりの人は化膿するリスクが高いので注意しましょう
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