話し合いができない人の特徴を知っていますか?職場や学校、夫婦、恋人、友達など人とかかわるときには必ず誰かとコミュニケーションをとらなければなりません。そんな中、絶対にかかわってはいけない話し合いができない人の特徴をお伝えします。
1.大声を出す
大きな音や声を出す行為は相手を威嚇し、委縮させる行為です。
想像してください、
- 本当は無能な上司が自分が優れていると周りにアピールするために部下のダメ出しをしているとき
- 感情をむき出しで文句を言ってくる人
どうでした?おそらく90%以上の人が大きな声で上記に置いたサルの画像のように興奮している人を想像したと思います。
共通しているのは
自分の方が強いというマウントを取りたい
です。本当に強い人はこんな主張しません。ワンパンマンがほかのヒーローに声を荒げてマウントを取っているなんてしないですよね。
つまり、
相手を組み敷いてやろう、従わせてやろうという心理
言い換えれば、そうでもしないと誰も言うことを聞かないということです。
小さい子供が、自分の要求を通したいとき、わがままな客が店員を困らせるときの真理です。相手を恐怖や委縮で支配し、自分の思い通りに動かそうとします。
ようは、
雑魚キャラ心理です
実際、そんなヤツの相手をする方がめんどくさいからと、思う通りに動いてしまいがちですが、それは結局人が離れていき、友達や恋人からも遅かれ早かれ愛想をつかされてしまいます。
もし、あなたのパートナーが雑魚キャラマインドの持ち主であるなら、ひどく悲しいことです。
意味のある話し合いや喧嘩をするには、まずこの雑魚キャラマインドを捨ててもらい、自分が雑魚キャラマインドを持っているなら捨てましょう。
2.感情的をぶつける
感情的になると話の本質が見えなくなる
これは、女性に多い傾向にあります。
例えば、喧嘩になった原因が
パートナーがデートの約束を忘れて寝坊したとします。
運が悪く、相手が謝罪して、はい、終わりというわけにいかず言い合いになると
「連日仕事が続いていて疲れていた」「アラームをかけ忘れた」「携帯の電源が落ちて遅れる連絡ができなかった」
という事実を伝えてきたことに対し、最初は遅刻したことに腹が立っていたはずなのに、
「言い訳ばっかりして」「前にも約束忘れたことあったな」「スマホ毎日充電してるって言ってたのに」と腹立つ、むかつく、気に入らないという感情が膨らんできます。
そしてこれらの感情をぐっと飲み込めればまだいいのですが、
「この前もデートの時前日に飲みすぎて寝坊したやん。今回もそれなんじゃない?スマホも普段充電しながらゲームしてるくせに、言い訳並べてるだけじゃない。だいたい…」
と言ってしまえば相手も謝罪の気持ちなんて飛んでいきます。
Let’s fight!!!とゴングが鳴ります
「前の事はもう終わった話やろ、また言うてくるんか。嘘ついてるっていいたいんか?大体毎日連絡してこいとか、今日もお前が朝から遊びたい言うたからこっちは頑張ってるんや!」となりますよね。
ここまでくると
話の論点どこいった?
となります。
きっとこの時は、寝坊したという事実に怒りを覚えていたはずです。
そして、それに絡めて寝坊の前科があるというのも事実です。
彼が悪いと思って謝罪している内容も事実です
この場合、感情を最初からぶつけるのではなくまずは事実や理屈の確認をしましょう。
感情的になりやすい・話の論点が見えにくくなりやすい人が意識する大事なのは2つ
- 事実/理屈と感情を分離してとらえる
- 相手が、自ら「もうしないでおこう」と思うようにこちらが誘導する
①事実/理屈と感情を分離してとらえる
この考えは、恋愛関係だけではなく日常生活でも同様です。
愛と豊かな生活を手に入れたいなら必須の考え方
と言っても過言ではありません。
感情と事実/理屈はを混同させると結果を誤る場合があります。上記のように伝えたかったことは伝わらず、不必要で不毛な喧嘩に発展します。
お金だと、いい例が保険です。
民間の「ガン保険」なんてまさに感情と事実を混同させ不必要で不毛なお金を払わせるものです。謳い文句は、ガンになったときに最先端の治療が受けられる、入院時にお金が出るという安心という感情を揺さぶるものです。
しかし、最新の治療は保険適応外のくせに実験的な要素が多く、効果的な治療は公的保険内で受けることができます。入院時にお金は発生しますがそれまでに払っていたお金をためていた方が結局手元にお金は残ります。そして、事実は、ガン保険に入ったからと言ってガンにかからない、治るわけではありません。最新治療が受けれても治る保証は低いです。日本の80%の人間がガンで死ぬ時代です。「自分はガンで死ぬな。」と思っていた方が賢明です。なぜなら、それが国から出た結果なのですから。
感情と事実/理屈を混同すると感情が勝つ
なぜなら、人は頭で無駄だ、ダメだ、わからないと図星をつかれると感情的になるからです。
感情がアクセルなら、事実や理屈を認知する力ははブレーキです。一度でもアクセルを踏み込み加速させてしまうとブレーキを踏んでもすぐにピッタリ止まることはできません。感情にはそれほど強いエネルギーがあります。
きっと保険の例を出した時も「でも家族にお金を残せる。最新治療で治るかもしれない」とまた感情的に情報整理をあきらめた方も多いでしょう。人それぞれの価値観ですし、民間保険についてこれ以上触れることはしません。
感情は、事実や理屈よりも強い力を持つというのはこんなエピソードがあるからです
ちょっと、番外編ですが、読んでください。
言葉より想いの詰まった1粒の涙
しょっちゅう涙を流すのは価値が下がりますが、
本当に相手のことを思って涙を流すというのは、理屈ではなくものすごいエネルギーをもって直接相手の心に突き刺さります
泣こうと思って泣くのはだめですよ。刺さりません。ここで必要なのはテクニックではなく想いの強さです。
相手が、自ら「行動しよう」と思うようにこちらが誘導するシュムーティング
①相手に事実/理屈を具体的に伝えて自分で考えてもらう
ex:将来的には~という抽象的な言い方より、2年後には~等具体的にイメージしやすい言い方で伝える
②相手自信が話し手と同じ立場であればどう感じるかを考えてもらう
ex:感情に訴える
③相手の承認欲求を満たす言葉を付ける
ex:その人が大切にしているもの、大事にしてきたことを認める
ここまでのまとめ
- 状況把握時は感情と事実/理屈を分ける
- 相手に行動させるには事実と感情を相手に考えさせるように話を進める
- 感情は大きなエネルギーを持っており、小細工のないまっすぐな感情が相手の感情に刺さり、相手の行動や思考を変えることがある
3.相手を名前で呼ばない
名前を呼ぶという行為は、人間関係を作るうえで非常に有効です。
親しい人は名前やニックネームで呼び合いますよね?
仕事場ではどうでしょうか?白石さん、とか課長、部長など役職で呼びます。
学校でも同じです。教師のことは先生と呼びます。名前で呼ぶのは非常にフレンドリーな先生か、イキった生徒が勝手に呼んでいるだけでしょう。
つまり、
名前を呼ぶということは相手との人間関係対等で親しいことを示します
学生時代では付き合う前は苗字呼びだったのに、付き合い始めて名前呼びに変わることありませんでした?人は親しくなりたい人をや好意を持つ人を名前で呼ぼうとします。
人はそれだけ自分の名前に敏感なのです。
返報性の法則
また、相手が自分のことを名前で呼んでくれると、返報性の法則が働きます。これはお返ししないといけないと思わせる心理のことです。例えば、誕生日プレゼントもらったからなんかお返ししようっていうあれです。
相手が自分のことを名前で呼んで好意をもって接してくれているから自分もそうしようと好意の返報性の法則が働きます。
要は、より親密さが増すんだなぁと思ってください。
それからもう一つ。心理学者のチェリー氏が提唱した、ある効果を知っていますか?
カクテルパーティー効果
騒がしい街中でも自分が気になる話題が聞こえたり、友達が自分の名前を呼ぶ声が聞こえる効果のことです。人は無意識のうちに自分の興味のあるもの、自分の名前に非常に敏感になっているのです。
他にも、心理学的には自分の名前が一番心地よい言葉とされていたり、五十音すべてに点数をつけてくださいとテストをすれば、自分の名前に関する文字に高得点を付けるという結果も出ています。
つまり、
会話の中で名前を呼ぶというのは相手に敬意を払っているということです。
また、相手が一番心地よいと感じる名前を呼ぶことは心理的に落ち着かせることができます。
人を不快にさせる人って一定数いますが、そういう人の特徴の一つとして名前を呼ばない、または失礼なあだ名をつけるというのがあります。
例えばですが。上司に怒られたとしましょう。怒られた人の名前は田中さんです
上司A「田中さん!昨日頼んでた書類忘れてたやろ。今からやったらまだ間に合うから、今日はそれ一番に優先してやって!」
上司B「お前!昨日頼んでた書類忘れてたやろ。今からやったらまだ間に合うから、今日はそれ一番に優先してやって!」
言っていることは同じですが、受ける印象が異なります。
上司Aはまず、だれに話しかけているのかを明確に示しています。部下である田中に対し名前を呼び、人として対等に接しています。
上司Bは「お前て誰やねん」と一瞬注意を引くのに時間をとります。また、みんながビクッと何ごとやとストレスを感じます。それだけではなく相手に敬意を示さず「部下=従わせるもの」という上記で話した雑魚キャラマインド全開です。
どちらの上司が人望があるかはこういった瞬間に見えます。
さて、これを日常で当てはめていきましょう。
思い返してください、あなたのパートナーの日頃の言動を。あなたのことをなんと呼んでいますか?それは喧嘩した時も同じように名前で呼んでくれていますか?
喧嘩したり、気に入らないことがあると急に「お前さぁ!!」と言ってくる人であれば、あなたのことを格下、従わせるものとみている可能性があります。
また、名前呼ぶ行為は相手をリラックスさせます。リラックスすると人は「幸せホルモン」と呼ばれるオキシトシンを分泌します。
オキシトシンの効果
- リラックス効果
- 不安の軽減
- 注意力の向上
- 相手と親密な関係を築こうとする
きちんとした話し合いをするうえで大切なことが名前を呼ぶという行為で利用できます。
名前を呼ぶという行為は
- 好意の返報性の法則が働く
- オキシトシンが分泌され話し合いに適した心理状態になる
4.解決策を決めない
話し合いに応じてもらったら話の結末を決めましょう。
日本の会議で多いのがとりあえず意見出して(座ってるだけの人もいますが)、結論を出すのにクソ時間かかりません?
もとGoogle人材育成部長のピョートル・フェリクス・グジバチ氏の著書「頑張らない働き方」
を読んで共感を得たのですが。
日本の多くの企業は意見を出しても、また後日に綺麗にまとめて、そのまとめる行為で満足して実践に移りにくいそうです。Googleでは、会議は少人数、(意見を言わない人は次回から呼ばれない)その場で出た意見をそのまままとめてその場で決定し、各部署に下すそうです。
Amazonや楽天でも買えるので、気になった人は見てみてください。読むのがめんどくさい人は、YouTubeで中田敦彦さんがめちゃくちゃわかりやすく解説してくれていました。働き方や人間関係で、なんとかならんかなと思うことがあれば読んでみてください
さて、ここでの大きな違いは、解決策を出すまでにかかる時間です。
話し合いをしてもその場で解決策を出さないと、結局その時になにを話していたか、その時の相手や自分の感情などその時の熱が冷めます。それに加えて「うわ、あの時言っておけばよかった。」「あれはちゃうかったな」とまた一人で悶々とした経験ありませんか?
その悶々としたことを相手に伝えても相手からすれば「じゃああの時に決めとけばよかったやん。今さらめんどくせぇな。」と思い話愛への熱意に差が生じます。
そのため、一回の話し合いで解決策を仮でも出しておき、のちに評価するという形式を取りましょう。一回で何とかなる訳ない。トライ&エラーです。
例えば、共働きで帰宅時間や家事を終わらすスピードはAさんのほうが速く、Bさんは帰宅時間が遅く、家事のスピードも不慣れでAさんより時間がかかります。しかし、やる気はあります。
Aさんの主張:私ばっかり家事してるやん。帰宅時間早くても私も仕事してるねん。後でするっていつするの?
Bさんの主張:家事は私のタイミングでするって言うてるのに勝手にしてるだけやん。不慣れなだけでやる気はあるから、置いておいてよ。仕事も店が遅くまで開いてるから帰れない
やることが早いAさんから見ればBさんの後でするはもうしないように見えるでしょう。しかし、Bさんは共働きであることを認知しており、自分が休みの時は率先して家事もしています。お互いの主張や事実を確認したらその日のうちに明日から、どうするのか決めましょう。
AさんはBさんのペースを見守る
Bさんは帰宅が遅い分は仕方ないので洗い物や洗濯機を回す、お風呂掃除を担当する
1か月後に再評価して、お互いどうだったか振り返ろうとそこで決めることができれば実践もしやすいです。
- 解決策はその場で決める
- 一回で完成させるのではなく評価をしてお互いのストレスが少ないようにしていく
- トライ&エラーでOK
5.座って話ができない
座って話し合うというのは非常に大切です。
喧嘩や言い合いをしているシチュエーションを思い浮かべてください。
両方とも起立している状態や、どちらかが起立している状況を思い浮かべませんでしたか?
きっと、両方が座り、コーヒーを挟んで喧嘩をしている姿を想像した人は少ないでしょう。
人は、誰かに何かを伝えるときは基本的にお互い座り目線を合わせます。子供を叱るときもそうですよね。イライラを当てるときは目線を合わせますが、しっかり聞かせたいときはしゃがんで目線を合わせることが多いと思います。
立って話合いを行うと前編で紹介した、威嚇になったり喧嘩腰になったりしやすくなります。自律神経も立っていると気の方が交感神経が優位に働きますので気持ちも昂りやすくなり、話し合いというよりは威嚇のし合いになりやすいです。
座って行うことは非常に大切ですが、座る位置にも注意を払いましょう。
これは看護学校に行っている時に学んだことなんですが。
人は座る位置によって緊張したり、安心したり、話しやすくなったり、話しにくくなったります
スティンガー効果
と呼ばれるものです。まぁ名前はどーでもいいので、座る位置で心理状況が変化するんやなくらいで思っておいてください。
①正面に座る
面接や説教をくらうときの座り方です。
緊張感を与えたり、威圧感を与えたりします。そのため、一方的な話には向いていますが、相手の意見を聞き出すのは最も不向きです。上下関係が生まれる座り方です。
しかし、正面に座るということは、真剣さを伝えることには最も向いています。
告白したり、告知をする時には正面から言った方が説得力があります。
相手に問い詰めることがあるとき、多少強く出てでも伝えたいことがあるときは効果的な座り方です。
②相手の横に座る
親密な関係を作りやすい座り方です。良くも悪くも顔をじっと正面から見られることがなく、お互いの視線も交わることがありません。そのため、プレッシャーや緊張感が少なく、ホンネで話しやすくなります。
刑事もののドラマで落ち込んだ新米刑事に、ベテラン刑事が缶コーヒーをもって横に並び「まぁ…飲めよ。夜はさみぃな…」と部下の悔しい気持ちや思いを聞き出していくのは、この横並びの効果も大きく関係しています。
話し合いをするのには適しています。しかしベストではありません。ベターといったところでしょうか。
③L字に座る(斜めに座る)
カウンセリングをするときに最も使用することが多い座り方です。そのため、カウンセリングポジションンと呼ばれます。
患者の話を聞き出すときには勉強している看護師は必ずこの座り方か横に座ることを意識します。真正面に座るのはタブーです。
話し合いをするときには最も良い座り方です。お互い話しやすく、聞きやすいため、有意義な話し合いができます。また、最もリラックスして会話ができるポジションでもあります。
- 着席することで冷静に話し合いができる
- 正面に座ると威圧感を与える
- 横に座ると親密さが増す
- L字に座るとリラックス効果を与える
- 話し合いは相手の横か斜めに座る
いかがでしたか、少し長くなりましたが、良好な人間関係を構築する上ではコミュニケーションは必須です。初めからすべてできないのは当然ですので、喧嘩をしたときに思い出してくれればうれしいです。
私も理屈や理論を勉強していても人間的に未熟なため、「やってもうた」と思うことが何度もありますが、知っているのと、知らない人では少しずつ差が出てきます。生きている限り必ず必要になるのがコミュニケーションですので、少しでもあなたが、楽になれば嬉しいです。
【悪用禁止】成功確率70%!自分の思い通りに相手を動かす方法3選
smartlog https://smartlog.jp/236856
コメント