
女性、男性問わず自分の性器の臭いを気にしたことありませんか?
性行為で苦い思いをした人もいるのではないでしょうか?悪臭=性病というイメージがありますが、実はそうでもないんです。強い悪臭だと蒸れればより強い臭いを発するそうで、ふとした時にムワァっと臭う…今日は考えられる原因を共有していこうと思います。
では、本日のラインナップです
参考:Medical Note:

外陰部の病気が原因

先にも少し触れましたが、女性器は男性器に比べて複雑な形をしており、汚れが溜まりやすく、蒸れやすい構造になっています。
男性器も70%以上のは普段は性器に皮が被っているため、その部分が蒸れたり、汚れ(チンカスと呼ばれるもの)が溜まり不潔になって悪臭を放ちます。また、男性の多くは排尿後に性器を拭きません。つまり、蒸れや汚れだけではなく、尿による悪臭も追加されます。
性病に関する記事は以前こちらで紹介していおりますあ性器の悪臭の原因は性病だけじゃない!原因はアナタの習慣にある!?
では、女性器の話に戻しましょう。
①粉瘤
外陰部の毛穴の一部がくぼみ、その中に汚れや汗、皮脂などが溜まり柔らかいぷにぷにしたしこりを作ります。外陰部だけではなく、背中や耳の周りなどにも形成されることが多い病気です。通常は、痛みを伴うことはなくしこりの中でぷにぷにするだけです。しかし、内部に細菌が繁殖すると大きく腫れて、痛みを伴います。そして、中で膿が溜まります。
袋が破れて中の膿が放出されると、とんでもない悪臭を放ちます。私は一度、実際に化膿した粉瘤を匂ったことがあるのですが、ほんの少し膿が出ただけで
めっっっっちゃくっさいいいい!!!
何とも言えませんが、何かが腐ったような汚い臭いがします…粉瘤は通常手術で膿が溜まっている袋を除去しないと根絶できません。一生中で膿が溜まり続けます。
②外陰部臭病
字面からしてめちゃくちゃ臭そう…とおもいますよね。これは、俗にいうスソガです。ワキガのオマタやおちんちんバージョンと思っておいてください。
陰部には、皮脂や老廃物を多く含む汗が分泌されるアポクリン腺が分布しています。アポクリン腺から分泌された汗が陰部の常在菌に分解されると、脂肪酸などの悪臭を放つ物質をつくり、鼻を突くような、きつい臭いの原因になります。
これは、ワキガと同様で、汗をかいたり暑い日にはより強い臭いを発します。特に下着やズボンで蒸れたりする性器周辺は強い臭いを発することが多いです。
実際にスソガの人に当たったことのある人曰く、性行為はできないほどの臭いだそうです。
汗腺の問題ですので、こちらも粉瘤と同様、手術でしか根治は難しいです。
③外陰毛嚢炎
陰部の毛穴の中に、黄色ブドウ球菌や大腸菌が侵入し、毛穴内で炎症を起こします。一般的にはオデキと呼ばれるもので、できものの中で膿が溜まり、溜まった膿が外部に出ていくことで悪臭を放ちます。
黄色球菌はこの疾患だけではなく、食中毒やニキビの原因になるものでもあります。健康な人の体にも存在していますが普段は特に問題はありません。免疫が下がったり、菌が活性化されると悪さをします。
では、もう一つの問題。大腸菌
肛門周囲や便に含まれるものです。性器とは離れた場所に位置しますよね。なんで、そんなところに菌が行くんだ?と思った人は素晴らしい疑問点の持ち主です。
菌が動けるから?一理ありますね。しかし、ちがいます。答えは…
排便後に肛門から尿道側に拭いているから
清潔不潔の観点から行くと、あり得ない拭き方です。これはなぜか。
尿は無菌です。つまり尿道口周囲は清潔にしておかなければ尿道口から膀胱内に菌が侵入し炎症を起こし(逆行性感染)、膀胱炎いなる可能性があります。特に女性は男性よりも尿道が短く逆行性感染しやすいのです。
そして、膣。膣内を清潔に保つために帯下(おりもの)で菌を体外へ出します。膣内も酸性になっており、菌が繁殖しするのを防いでいます。子宮に繋がる道ですのでしっかり守ってくれています。
しかし、肛門周囲は菌まみれの便を排泄しています。また、菌の繁殖を抑えるような分泌物もありません。しかし、肛門周囲はそれでいいのです。なぜなら、腸内にも大腸菌が常にいており無菌である必要がないからです。
ですので、皆さんは自分のオマタを守る為にも必ず前から後ろで拭きなおすときはトイレットペーパーの面を変えたり、新しいトイレットペーパーを使用するなど、清潔に性器を拭くようにしましょう。
④バルトリン線膿瘍

膣口後方に左右に存在するバルトリン腺に細菌感染が生じ、膿瘍を形成する病気です。
バルトリン線は性行為中に愛液を分泌する働きがあります。しかし、このバルトリン線の排出口が詰まったりすると中でバルトリン腺の中で作られた分泌物が外へ流れることができなくなります。このため、バルトリン腺が拡大して嚢胞を形成します。これが嚢胞と呼ばれるものです。痛みを伴わないものもあります。
しかし、バルトリン腺の腫れや発赤、熱感などを生じ、悪化すると非常に強い痛みを伴うようになります。また、溜まった膿が排出されると強い悪臭を放ち、陰部の臭いの原因になります。
まとめ
今日は有名かつ、自分で予防できるものをご紹介しました。性感染以外にも陰部から悪臭を放つ疾患はいくつかあります。
大切なことは、
- 性器周辺を清潔に保つこと
- 正しいアンダーヘアの処理を行うこと。カミソリで毎日処理をするとケガをし感染するリスクが高くなります
- 自己判断せずに、陰部周囲に痛みがあれば婦人科、皮膚科、泌尿器科のどれかを受診すること
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