厚生労働省が2020年に衛生管理要領を見直し、全国各地の自治体で公衆浴場での混浴の年齢制限を引き下げました。これからは、「7歳以上混浴禁止」と変わる可能性が大きくなっています。背景には小児の性被害が大きく関与しています。まだ子供だから性的対象にはならないと思っている人は必見です。
参考記事: https://gendai.ismedia.jp/articles/-/91788?page=2
公衆浴場での小児の性被害
性被害と聞くと、体を触られたり、性行為をしいられたりすることを想像する人も多いですね。しかし、公衆浴場での性被害は少し異なります。
小児は性的被害者になることもあれば、加害者になることもあります。
分かりやすいのは被害者になる場合ですね。
少し考えてみてください。父親と6歳になる娘と一緒に男湯に入るとします。
「かわいいですね。」と知らない男性が声をかけてきました。
その男性の視線や、仕草はどうでしょうか?パーソナルスペースを無視して接触しようとしたり、裸の娘の体をまじまじと見つめている。なんてこともあります。
そして、小児の身長の多くは目の高さに性器があります。いやですよね。目の前にチン○ンやオマ○があるなんて。そして、一番最悪なのが、その状況をわざと楽しんでいる大人がいるという事です。
まだ子供だから性的対象になるわけがない。と思っている人は要注意です。
小児性愛がある人からすれば、親がいても自分の性的対象に近づけて、触れます。
世の中にはたくさんの性癖があり、性的興奮を少しる対象も様々です。自分と同じ性別に性的魅力を感じたり、異性だったり、無機物だったり。
異性に恋をして、結婚をして、子供をもうけた親からすれば、子供は性的対象であるという認識はほぼないです。
少し寂しい時代ではありますが、世の中には子供を性的対象にして、その無知を利用し、傷つける大人も一定数いるんです。
では、加害者になる場合はどうでしょうか?
自分の裸をじっと見られたり、容姿について他人にとやかく言われるのって嫌ですよね。大人はそれを分かっているので、公衆浴場ではまじまじと体を見ることはありません。
しかし、人の体をじっと見てはいけない、容姿について他人が口を出してはいけないという知識は保護者が教えない限り子供は理解できません。親の監督やしつけによりますが、指をさして「あのひとめっちゃデブ」「なんであの人指ないの?」なんて平気で言います。容姿についてなにか意見を言う事は親しい間柄でもはばかられることが多い話題です。
言われた側はいくら相手が子供と言えど、嫌な気持ちになりますよね。子供の周りにいた人は一定数自分に注目するわけですし。悪気がないので余計にたちが悪いです。
子供だから仕方がない、という意見もあると思いますが、人に指をさしてはいけない、人の容姿について口を出してはいけないと言う事を教えていない、または子供がやらかした時に叱ったり、謝罪できない保護者は連れてこないほうが良いですね。
加害者が小児なだけあって被害者である大人は言い返すのもできないですし、いい気分はしません。
やらかした後の対応で意見が分かれる問題でしょうか?いろんな意見が出てきそうですね。
男親は特に意識をもって
特に男親の場合、自身がセクハラや痴漢被害など他人から性的対象として晒される経験が女親ほどないため、危機感を感じにくい傾向にあります。
あくまで統計的な話なので、「俺はそんな、自分の子供を性的な目で見るような奴に近づけない!」と意識を持っている人は、周りの人に普及してください。
海外と日本の小児性への認識の違い
日本の性教育は遅れていると以前こちらの記事で紹介しました。
混浴年齢の見直しは70年ぶりです。昭和から令和までみなおしがされていなかったという事ですよね。
恥ずかしいと思う子供たち
なぜ突然見直しがされ始めたのか、性的搾取を避けるためだけではなく、子供の人権や羞恥心に配慮することも重要視されてきています。大人たちが騒いでいるだけでしょうか…?実際に子供たちはどう思っているのか…
混浴について保護者の同意の下で全国の7歳から12歳まで男女1500名に調査を実施したデータがあり、ります。異性と混浴することが『恥ずかしい』と思い始めた年齢は、6歳と回答した子どもが27.0%、7歳と回答した子どもが21.2%でした。
つまり、両方を併せると約半数の子どもが、6、7歳から混浴を恥ずかしいと思い始めているということです。つまり従来の10歳以下の混浴が許可されるなら子供たちは「恥ずかしいな。嫌だな」という気持ちで混浴していたということです。
また、男性、女性としての第二次成長が現れるのは男子では10歳から13歳、女子では8歳から12歳くらいとされています。近年、子供の第二次成長は低年齢化してきています。体の変化が早くなってきているので精神的にも羞恥心を感じるのも早くなっているということです。
『子どもに混浴させた経験がある』と答えた大人は、全体の56.4%と半数以上にも及びますので、子供たちの気持ちと親の気持ちに差があったという事です。
難しい問題ですし、母子家庭や父子家庭では娘、息子と混浴をしないと入浴に困る家庭も多いです。「ならどうしろというの!?」という声もあるのも事実です。最近の旅館やホテルは家族風呂というものがあります。時間制限はありますが、家族水入らずで入れるので周囲の目を気にするようになってくる小児や、第三者に見られたくない体の部位があるときはぜひ使ってみてください。
余談ですが、我が家にはパッと見て身体的に欠損がある家族がいます。彼女たちもそんな自分の見た目を気にして公衆浴場に行くのを嫌がっていましたが、家族風呂なら数千円出せば気にせず、みんなで入れるので幸せそうです。
まとめ
- 小児の性被害は大人が思う以上に深刻である
- 小児の羞恥心の芽生えや二次成長はどんどん低年齢化している
- 大人と小児とでは混浴や裸体を晒すことに大きな溝がある
コメント