
「看護師」をしていて、最悪だなと思うことは何だと思いますか?他人年寄りの排泄介助でしょうか?医者のわがまま?いいえ、もっと深い闇が医療現場、特に看護師の世界にはあります。まるで大昔の権力者争いの世界のように自分の立ち振る舞いや策を練らねばなりません。今日はそんな話をしていこうと思います。
目次
頭のおかしなスタッフ

私が入職したときに最初に教えられたのは
「詰所で話すときは小さな声で。スタッフのことは最小限の情報しか話さないこと」
でした。その言葉の意味が分からず。なぜそんな権力者争いでもしているようなことがおきているのかと不思議でした。
その理由はすぐにわかりました。看護職は女性社会。ほんとうにこんな陰険な人がいるんだなと痛感しました。
ある一人の先輩がいました。その人をここではA氏としましょう。A氏はキャリアは私より2つ上、年は10個ほど上でした。A氏は仕事が早くチームを引っ張っていくような人です。悪く言えば我が強く反対するものは仲間外れにする人でした。
私は特に関りがなく、挨拶をしたり日々の業務の中で分からないことを聞くくらいでした。もちろん敬語で話していましたし、お礼や謝罪も他の方より気を遣ってしていました。
そのA氏と仲の良かったベテランナースB氏。彼女もまさに女帝という言葉がよく似合う人でした。何人もの人を辞めさせ科長にすら決定権を渡さない人です。
A氏とB氏は仲が良く、よくほかのスタッフのミスや態度について大きな声で話していました。(自分たちもミスしまくってましたがみんな面倒だから人知れず処理していただけなのに)言葉を選ばずにに言うとB氏という絶対的な力と影響力のある人を後ろ盾にA氏はイキっていました。虎の威を借りる狐ということです。
B氏はまだ大人なのでかろうじて公私をわけることができる人でした。しかし、A氏は公私混同、上司に媚び売り、Drには猫なで声の典型的な性格悪い女性でした。
そのA氏から私はなぜか狙われてしまいました。何をしても怒られました。共有スペースを片付けてキレられ、わからない薬の捌き方を聞いただけで舌打ちされ、挨拶をしても無視され、申し送りを貰えず情報をいただけず患者に影響が出たこともあります。その時その人は上司の前で「私は言いました」と平気な顔をして言った時のことは今でも忘れられません。上司も結局追及せず。第三者がA氏の私への態度や言動を報告したことでことが明るみになりましたが、上司はA氏とB氏を深く追求せず。私に形だけの謝罪をくれました。
ちなみに、私の鬱病の原因の一つがこいつです。3年この仕打ちを受けました。傷病手当金のもらい方はコチラから。うつ病で困っていることはコチラから読んでみてください。
そして最も不思議だったのが、最強のお局B氏が移動になったときのA氏の行動です。
普通の神経では、公私ともに仲良くして、同じような趣味(後輩いびり)で意気投合していた人が移動となれば別れを惜しんだり、周りの人にその人との良かった思い出話をすると思います。しかし、A氏はあろうことかB氏の悪口を自分が少し気に入っている同僚や後輩に言って回ったのです。
これにはスタッフ全員目が点状態です。やっていたことは同じなので誰も共感できず。乾いた笑いと愛想笑いが立ち込めました。
自分が嫌いな人や苦手な人に対して当たりが強い、無視をしたり、悪口を言ったりという子供じみた嫌がらせをすることは理解できますが。数年仲良くしていた人に対して嫌いな相手と同じようにふるまうのは理解しがたいものでした。
自分で首を絞める患者とその家族

自分の家族のためにデキることはしてあげたいと思うことはありますよね。病気の家族が早く良くなるようにいろんなことを望むのはごく自然なことです。その思いは否定はしませんし、共感します。
しかし、問題は以下の場合です
- 自分でできない世話を執拗に求める
- 可哀相という理由だけ治療すれば治るものでさへ治療を制止させる
- 入院前は無関心なのに入院後に急にしゃしゃり出てくる親族
まずは一つ目、「自分でできない世話を執拗に求める」について書いていきましょう。看護師は病院の機能によって患者人数に対する看護師の配置人数が国で定められています。急性期の病院であれば患者7人に対し看護師は1人、高度急性期病院であれば患者5人に対し看護師は1人です。
数を数えられる人ならわかりますよね?
患者一人に対し看護師一人ではないのです。そして、24時間付き添っているわけではありません。
でも、たまに本気で言うてくるアホなやついてるんです。数が数えられないか、1日1時間位しかないと思っているアホ。
看護師って病院で1,2位を争うくらい忙しいんですよ。忙しさをい理由に患者に迷惑がかからぬように必死で業務をしています。そこに家に帰って自分で絶対できないレベルを求めてくる人がいてるんです。
「30分ごとに顔を見に行ってください」「寝るときは眠るまで付き添ってあげてください」「ほかの患者さんよりデリケートなので特別扱いしてください」
率直に言います。無理です。
というか。こちらも人間なのでそんなわがままで自己中心的なこと言ってくる患者を大切にしようとは思いません。がめついな。めんどくさいな。関りたくないな。で終わります。
こういう方って、一見家族から大切にされているように思われがちですが、大概、「家族対応注意」や「家族病識乏しくDr(医師)より再度説明必要」で看護師間では統一されます。可哀相に家族のせいでちょっと距離を置かれます。
しかし、距離を置かれるのは患者個人が原因とする場合も多くあります。
簡単に言うと、他の患者のことを考えず自己中心的、セクハラ発言や行為、暴言暴力行為、自分でできることもしようとしない超依存的な人
正直鬱陶しい
というのが99%の看護師からの意見です。きっと。
みんな、同じ入院費を払っています。その中で必要なケアや介助の量に差はあれど、できる限り患者さん全員が安心して、信頼して入院生活を過ごしてほしいと我々は日々仕事に励んでいるのです。
なので、上記で述べたような人間は、他の患者さんの入院生活の輪を乱しますので、やめていただきたいと思っております。
世間の誤った給料情報

看護師の平均給料をご存じですか?

平均年齢は41歳、平均年収は492万円です。これは、1年目から30年超えの役職看護師の平均です。
20代であれば約450万円ほどです。
看護師=高給取り
と思われがちですが、その中身を見てください。
この、400万円超えの年収はどうでしょうか大手企業に就職している男性社員と大体同じくらいもらっています。
しかし!!!
看護師の400万円超えは、以下が全てそろっての給料です
- 基本給
- 夜勤手当
- 残業代(時間外手当)
- ボーナス
残業時間は勤めている場所や忙しさ、個人の能力によりますが、私が聞いた限り月2時間弱~20時間超えと幅が広くあります。
そして、ここでも暗黙の了解というか、なんというか、頭のおかしなお局や上司が残業は自己責任なので申請するのはおかしいというものがあります。それに加えて、業務終了後の任意という名の強制参加の勉強会などがあります。
夜勤手当ですが準夜と深夜手当合わせて1.5万円/1回程です。
ちなみに、2交代制なら夜勤は16時間です。仮眠が取れるか取れないかは患者層によりますし、朝ごはんが食べれないことなんてしょっちゅうです。
このようなブラックな世界や業務内容で得た給料です。それに、透析看護師は危険手当というものもあるらしいのですが、他の看護師はついていません。感染症の患者を看ていたとしても、暴力行為やセクハラ行為のある患者の世話をしていてもです。
看護師の仲間間ではいつ裏切られるのかと大奥のような泥沼世界、患者や家族からのストレス、傷害罪、命に係わる感染症などすべてこみこみの値段です。
そして、余談ですが。優しい笑顔の素敵な看護師さんの多くは抗うつ薬や抗不安薬、睡眠薬を使用しています。
私の知っている部署では5人に1人が精神科に「かかったことがある」or「かかっている」ということが分かっています。
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